コラム

業務負荷の軽減に向けて医師の働き方改革が本格化

医療技術の進歩や、質の高い医療に対するニーズの高まりなどにより、病院における医師の長時間労働が課題となっています。また、大学病院などでは診療以外にも教育や研究が行われているなど、さまざまな要素が医師の長時間労働の背景に存在しています。

このような状況のなか、2021年5月に医師の働き方改革などを盛り込んだ医療法改正案が国会で可決・成立。2024年度より、勤務医に対する原則「年960時間」までの時間外労働の上限規制が運用開始されます。また、厚生労働省が設置している「医師の働き方改革に関する検討会」では、各医療機関での労務管理の徹底、業務負担軽減のための他職種へのタスク・シフティング(業務の移管)の推進などを求めており、これら取り組みのなかで、今後これまで以上に記録などで医師の在院時間を客観的に把握できる仕組みや、システムの導入などが必要となってくることが予想されます。

※ 救急医療などを担う医師が該当し得る「地域医療確保暫定特例水準(B・連携B水準)」と、専門研修などを行う医師が該当し得る「集中的技能向上水準(C水準)」を設け、特例で年1,860時間以内まで認める。

操作を細やかにログで記録、医師のPCでの作業状況の把握を支援

例えば、電子カルテのログオン / ログオフをログとして記録するだけでは、電子カルテを利用していた時間はわかっても、その間に行った作業が業務だったのか、あるいは自己研鑽だったのかを正確に知ることはできません。SKYMEC IT Managerでは、アプリケーションの利用状況やファイルの操作状況など、PC上で行われた操作をログとして記録。医師がPCを使用する際に、業務状況の把握の一助としてご利用いただけます。

イラスト
ログ閲覧画面

ログをレポート集計し、職員の業務時間の把握に活用

ログ解析レポート

PCの稼働時間を活用し、業務・残業時間を視覚的に把握

ユーザー別 / 部署別作業時間解析レポート関連特許取得

職員(ユーザー)ごとにPCの稼働時間を集計し、月の作業時間が多いユーザー順にグラフで表示。残業時間が多い職員などを確認することができます。

PCの電源ON / OFF状況から出退勤の時間を把握

電源ON / OFF一覧

職員(ユーザー)ごとにPCの稼働時間を集計し、月の作業時間が多いユーザー順にグラフで表示。残業時間が多い職員などを確認することができます。

「労働時間の記録」は長期間の保存が必要
労働基準法第109条では、使用者が労働時間の記録(出勤簿、タイムカード、ログなど)を3年間保存しなければならないことを定めています。SKYMEC IT Managerでは、PCのログを最大10年まで長期保存することが可能です。